真っ白の病室、繋がれた細く透明な管。
その中を流れる赤く温かい血液。
ぴ、ぴ、ぴ、という電子音が、早く早くと生を急かし続ける、絶え間なく規則正しく、時々乱れながら刻まれて行く心拍数、鼓動。
残された時間は長くはないのでしょう。それが余命なのか決断なのか、検討が付きませんでしたが。
余命についての予感を抱き続けてから、早10年、あと10年後、生きているという確証は未だ半分程度、白い箱のような中で何処へ向かうのか、明日が来るのかさえ分からないまま、この日は暗い夜を辿るしかなかったのです。
真っ白の病室、繋がれた細く透明な管。
その中を流れる赤く温かい血液。
ぴ、ぴ、ぴ、という電子音が、早く早くと生を急かし続ける、絶え間なく規則正しく、時々乱れながら刻まれて行く心拍数、鼓動。
残された時間は長くはないのでしょう。それが余命なのか決断なのか、検討が付きませんでしたが。
余命についての予感を抱き続けてから、早10年、あと10年後、生きているという確証は未だ半分程度、白い箱のような中で何処へ向かうのか、明日が来るのかさえ分からないまま、この日は暗い夜を辿るしかなかったのです。